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タイ語

言語の説明

タイ語は、タイ王国の公用語であり、言語学的にはタイ・カダイ語族カム・タイ派に属します。話者は全世界で4600-5000万人といわれます。北タイ語、イーサーン語、標準タイ語、標準タイ語のベースとなるバンコク語などの方言が存在します。タイ語を表記するにはタイ文字という独特な文字が使われますが、タイ文字の記述方法は複雑かつ繊細なため、他言語からの翻訳には注意が必要です。タイ文字は子音42字、母音9音の組合せに加えて、各種記号が文字の上や横に配置されます。この記号は、単語内で読まない文字を示す、発音を示すなど大変重要な役割を持ちますが、データ上で文字化け等の不具合が発生し、記号が消えたり移動したりしてしまう恐れがあります。さらにタイ語は日本語と違って単語の途中で改行を入れてはいけないという決まりがあるので、翻訳の品質はもちろん、ネイティブによる記号・改行チェックが求められます。

言語を取り巻く環境

2015年春号の通訳・翻訳ジャーナルの調査によれば、翻訳言語のニーズは多様化し、特にアジア言語の需要が高まっています。なかでもタイ語は、「伸びが期待できる英語以外の言語」で最も多くの通訳・翻訳会社に選ばれており、注目を集めています。企業の海外展開に伴う増加が主で、タイはビジネスにおいて非常に重要な地域といえます。タイに駐在する日本人は4万人、うち首都バンコクに居住するのは3万人となっています。タイに進出している日本企業は4,000社近く。2011年のタイ洪水発生時には大手自動車メーカをはじめ、製造業の工場に大きな被害を受けたことは日本でも大きなニュースとなりました。現地の拠点・工場等で使用される作業標準や業務標準、トレーニング資料やプレゼンテーション用の原稿、配布資料など、ビジネスシーンでタイ語翻訳の機会は数多く存在します。今後は世界中で高まる排ガス規制などへの対応も予想され、排ガス浄化装置の新工場の設立が決まるなど、まだまだタイ語翻訳が必要な場面は多いといえます。