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トルコ語

言語の説明

トルコ語は、トルコ共和国の公用語です。トルコ国内で使用されるほか,ブルガリア、キプロス、ギリシャ、マケドニアの一部でも話されています。また、トルコ系移民によりドイツやフランス、オランダなどの西ヨーロッパでも話されています。話者数は約6000~7500万人と言われています。

日本語とトルコ語は文法構造上、日本語とよく似ています。日本語の助詞「てにをは」に相当する語尾が単語の後ろにつくこと、修飾語が被修飾語の前に来ること、述語が文の最後に来ること、そして述語以外の構成要素を比較的自由に入れ替えることができることが日本語とトルコ語の類似点として挙げられます。このように文法上の共通点が多いため、日本人のトルコ語習得は比較的容易だと言われています。

表記にはアラビア文字でなくローマ字が用いられます。オスマン帝国時代にはアラビア文字が用いられていましたが、トルコ共和国成立後、脱イスラム・西欧化政策の一環として、ローマ字表記となりました。

言語を取り巻く環境

トルコ語話者の大多数が暮らすトルコは近年安定した経済成長を遂げています。また、人口の増加が顕著で、購買意欲の旺盛な若年層の数が増えていることからも経済的潜在力に注目が集まっています。現在トルコに進出している日系企業は100社以上に上っています。トルコ経済において重要な位置を占めている産業の一つが自動車産業です。EU、中央アジア、中東地域へ貿易が活発なトルコの地政学的な特徴が自動車の生産拠点として適しているという見方もあり、欧州、日本、韓国の自動車会社が相次いで工場を設立しています。トルコで生産される自動車の約73%が輸出対象とされています。それだけでなく、トルコ国内での自動車需要も見逃せません。国内の自動車普及率は1,000人に対して165台と低く、大きな国内需要が見込まれています。