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英語(イギリス)

言語の説明

英語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派中でも最大の分派である西ゲルマン語群に属し、ドイツ語、オランダ語、ルクセンブルク語、アフリカーンス語、イディッシュ語などの言語と多くの共通点を持ちます。

イギリス英語の最大の特徴は発音です。典型的なイギリス英語として国際的に認識されるキングス(クイーンズ)・イングリッシュは、容認発音やBBC英語と呼ばれます。対照的な位置づけにあたるコックニーはロンドンの労働者階級の間で使われていた言葉になります。地域ごとの方言差が大きいことも特徴の一つで、ウェールズ英語、スコットランド英語、アイルランド英語などの方言系統があります。これは正式な国名が「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」であることからもわかるように、歴史的に見ても独立した国の連合であるためだと考えられます。

アメリカ英語とは発音の他、綴り、文法、単語に違いが見られます。文法はアメリカ英語の方がよりシンプルと言えるかもしれません。また、単語は大きく異なる場合があるため注意が必要なこともあります。厳密な使い分けが必要なわけではありませんが、対象読者を考慮しどちらかに統一することが望ましいでしょう。

言語を取り巻く環境

今日では英語は、国際コミュニケーションのために不可欠な言語とされ、多くの注目を浴び、またビジネス上の期待を背負っています。イギリス英語よりもアメリカ英語が注目を集める機会が比較的多いですが、イギリスも各分野の世界的企業を擁する大国であり、イギリス英語の翻訳機会は少なくありません。また世界的には、英語を公用語としている国(英連邦各国)で共通語として使用されている英語はほとんどの場合、イギリス式を基本としていると言われ、ヨーロッパ諸国の英語教育では標準イギリス英語に基づいていることが多いようです。

イギリスは1997年に世界で初めてクリエイティブ産業についてのレポートを発表し、経済活性化の中心政策のひとつとしました。今では順調に経済の大黒柱のひとつに成長し、国内外から集まった優秀な人材の活躍により、デザインの世界におけるイギリスの影響力は増していくことが予想されます。こうしたソフトパワーの成長と発展に伴い、従来の産業分野に加えて新たな翻訳需要が生まれる可能性は十分にあると考えられるでしょう。