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リトアニア語

言語の説明

リトアニア、エストニア、ラトビアの3つの国を合わせて、「バルト3国」といいます。その中の南に位置するのがリトアニアで、正式名称はリトアニア共和国。そのリトアニア共和国の公用語がリトアニア語です。歴史的にロシアの影響を色濃く受けており、国民の80パーセント以上がリトアニア語の他にロシア語を理解することができます。日本の約10分の1近い小さな国ではありますが方言も数多くあります。リトアニア語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族のバルト語派に属し、隣国であるラトビア語と近い関係にありますが、双方の言語同士では意志の疎通は図れないといわれます。同じ語族のなかでは最も古い特徴を有するといわれ、サンスクリット語や古代ペルシャ語とも共通するところがあります。例えば言語の男性・女性の区別がはっきりあり、おなじ家族でも兄弟姉妹(性別)で苗字が違ってきます。近年では、英語の単語がそのまま取り入れられることも増えてきています。

言語を取り巻く環境

リトアニア共和国では昔から木材加工が盛んですが、その後産業は石油精製や電力生産、レーザー産業等に移行してきました。

リトアニア語は2004年から欧州連合(EU)に加盟しており、現在加盟している28ヶ国のうちのひとつです。EUでは言語について加盟各国の言語を尊重するという「多言語主義」を貫いています。EUの法令、重要な公文書、広報誌は24ヶ国語で作成されます。また欧州議会では同時通訳用のブースが設けられ、加盟各国の母語は等しく尊重されます。ヨーロッパ内では人やモノの移動がさかんなため、例えば食品の名称や成分は数ヶ国語で併記されていることが一般的です。こういった背景から、「リトアニア語」ピンポイントの翻訳案件は数少ないものの、ヨーロッパ向けの文書・資料を「多言語化」「20ヶ国以上での併記化」する案件が発生しています。翻訳にともない、テキストのボリュームが非常に大きくなるため、イラスト入りの資料等ではレイアウトを考慮する必要があります。またデータ容量にも配慮する必要が出てきます。