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オランダ語

言語の説明

オランダ語は主にオランダとベルギー北部で母国語として使用されており、現在2300万人以上の話者がいます。ベルギーのオランダ語は「フラマン語」と呼ばれ、オランダ本国のオランダ語と異なります。また、かつてオランダの統治下にあった南米のスリナム、アルバ(オランダ自治領)、アンティル(オランダ領)でも公用語として使用されています。オランダ語は英語やドイツ語と同じゲルマン語系の言語で、文法や語彙にこれらの言語との共通性や類似性があります。地理的な関係から、フランス語からの借用語も多くなっています。

また、南アフリカとナミビアで話されているアフリカーンス語は、16世紀のオランダ語の方言から派生したものであり、オランダ語の仲間といえます。文法や基本的な語彙に共通している部分が多く、両言語の話者は互いの言語を容易に理解できます。

オランダ語と日本語との関係についていえば、江戸時代にオランダが日本にとってヨーロッパ唯一の貿易相手国だった頃に、多くのオランダ語が日本語に取り入れられました。例えば、「コルク」「コンパス」「スポイト」「メス」など、身近な言葉の中にもオランダ語を語源としているものがあります。

言語を取り巻く環境

近年オランダではゲーム産業が目覚ましい成長を遂げています。オランダのゲーム産業が得意としているのは、娯楽のための作品ではなく「シリアスゲーム」と呼ばれる特定の能力の習得を目的としたもので、教育、医療、技術訓練、災害対策のシミュレーションなどに利用されています。オランダはシリアスゲームの分野で国際市場を独占しており、日本のゲーム関連イベントへの出展も行っています。こうしたゲームを各国言語へ適合させるローカライゼーションの需要は、これから更に増える可能性があります。

また新しい産業として、「スマートアグリ」と呼ばれるIT技術を駆使した農業が注目を集めています。IT技術の導入により、これまで海外の安価な輸入品に押されていた農業が、現在では世界第2位の農産物輸出国となっています。

こうした新しい産業を世界でリードするオランダには、ビジネスのチャンスが秘められています。それに伴い生まれる言語の壁は、オランダ語圏に関しては比較的容易に乗り越えられます。英語との共通点の多いオランダ語は、英語からオランダ語への翻訳がスムーズにできるからです。この言語的なメリットは、大きな可能性を秘めているかもしれません。