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韓国語

言語の説明

韓国語/朝鮮語は、主に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と大韓民国(韓国)で使用されている言語です。両国間で綴り方が異なる言葉が若干あったり、地域毎の方言が存在したりするなど、細かいバリエーションがあるものの、両者は基本的に同一の言語とされています。ただし韓国では母国語をハングゴ(韓國語)と呼ぶため、日本語で言及する場合は「韓国で使われる言語は韓国語、北朝鮮で使われる言語は朝鮮語」と呼び分けるならわしとなっています。英語ではどちらもKoreanです。

文字については、かつては漢字が用いられていましたが、現在では15世紀に発案された表音文字であるハングルのみであらゆる文章が表記されます。韓国では漢字教育復活も検討されていますが、今のところはハングル文字と漢字の混用は極力避けるべきです。

韓国語/朝鮮語は文法や語彙などで日本語との類似点が多く、日本人には入門しやすい外国語と言われています。また韓国語/朝鮮語と日本語間の機械翻訳システムも比較的高い精度が出しやすいとされています。ただし「取っ付きやすさ」が逆にあだとなり、日韓で似たような用語や言い回しでもニュアンスの違いで誤解を招くことが少なくないため、誤用に注意する必要があります。

言語を取り巻く環境

朝鮮半島は日本列島と地理的に近く、古来より隣国同士として人、モノ(農産物・海産物・工芸品等)、文化などの交流や交易が盛んに行われてきました。今日でも特に韓国の産業構造は日本と似ており、あらゆる分野で両国は緊密な関係にあるため、翻訳の需要も高くなる要素が多くあります。しかし、日本側での韓→日翻訳よりも韓国側での日→韓翻訳の方がより多く行われていると考えられます。

日本語と韓国語間では英語を介さずに直接翻訳しやすい(他の言語ではこれが困難な場合が多い)、ネイティブ翻訳者のアサインが容易、日韓で時差がないなどの点で有利です。その反面、ハングル文字でのドキュメント編集、文字入力、校正などは一般の日本人編集者が行うには他の外国語(アルファベットや漢字を使う言葉)に比べてハードルが高く、専門的知識がさらに必要です。なお、基本的なハングル書体としてはWindowsにも標準添付されているパタン体(Batang、明朝体に相当)やトドゥム体(Dotum、角ゴシック体に相当)などがよく使われます。