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マレーシア語

言語の説明

マレーシア語(Bahasa Malaysia)はマレーシアの国語で、言語学的にマレー語と呼ばれる言語の一種です。マレー語はオーストロネシア語族・西オーストロネシア語派に属する言語で、マレーシア語以外には、シンガポールとブルネイの公用語であるマレー語(Bahasa Melayu)、インドネシアの国語であり東ティモールの実用語であるインドネシア語(Bahasa Indonesia)等文法・語彙に共通点のある30以上の言語を含みます。マレー語は、古くから東南アジアの島嶼部の広範囲で交易をする際の域内共通語として使われてきました。そして、そこから派生したマレーシア語はマレーシアの人口3000万人弱のうち6割ほどが母語としています。また、マレーシアは多民族国家でマレー系以外にも中国系やインド系が多く暮らしていますが、マレーシア語は彼らの間でも第二言語として使用されている言語です。

言語を取り巻く環境

マレーシア語を公用語とするマレーシアと日本は、30年ほど前からビジネスで深い関わりがあり、現在1200社以上の日本企業が進出しています。主に自動車や電気・電子産業などの生産拠点として投資がされてきましたが、近年では他のASEAN諸国同様、中産階級増加により消費購買力が向上したため、国内マーケットを対象として、食品業界や小売業界などの企業の進出が増えてきています。このような企業がASEAN諸国の中でも特にマレーシアに着目している理由は、マレーシアがイスラム市場への入口としての役割を果たしているからです。マレーシアの人口のマジョリティーを占めるマレー系にはイスラム教徒が多く、消費される商品はイスラム教の戒律であるハラルに則っていることが義務づけられます。そのハラル認証の付与を政府として世界で唯一行っている国がマレーシアのため、マレーシアで承認された商品は他のイスラム国家での販売も見込めるということです。日本国内でも、イスラム教徒でも来やすい国にするため、ハラル認証商品は注目を浴びています。このような背景から、今後一層マレーシアとのビジネスチャンスは増えるでしょう。マレーシアは多民族国家のためビジネスの場面で英語は通じますが、基本的にはマレーシア語が多民族間の共通語として使われており、特に政府系企業ではマレーシア語が使われる場合が多いようです。企業にもよりますが、円滑なコミュニケーションのためにも、マレーシアでビジネスを行う際には資料等はマレーシア語に翻訳されることをおすすめします。