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フランス語

言語の説明

フランス語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族のイタリック語派ラテン・ファリスク語群に属します。ラテン語を起源とする言語なので、スペイン語、イタリア語などのロマンス諸語と親戚関係にあると考えられており、語彙および文法に多くの共通点が存在します。

フランス語はフランス本国だけではなく、世界中の多くの国および地域で使用されています。フランス、スイス、ベルギー、カナダ、アフリカ諸国などが代表的な国として挙げられ、世界29カ国で公用語として指定されています。フランス語の話者は、2億人以上ともいわれています。

また、カナダのケベック州で使われているフランス語は、カナダフランス語などと呼ばれ、フランス本国のフランス語と比較すると、語彙、文法、発音などに多少の差があります。カナダフランス語には、フランス革命時のフランス語の文法および発音が残っていると言われています。これは、当時、フランス本国から今のケベック州周辺に移民したフランス人が使用していたフランス語が今でも残っているためです。現在のケベック州のカナダ人は、フランス本国のフランス語も理解することができます。

言語を取り巻く環境

フランス語はその発音から世界で最も美しい響きを持った言語とも言われ、一般的にはフランス本国で盛んな芸術および文化的な印象が強いです。しかし、その一方では、古くから外交用語としても使用されてきたという歴史があります。現在でも、国際連合では英語とフランス語が「国連事務局作業言語」と定義されています。また、欧州連合でも公用語のひとつとされています。

公式名称がフランス語である国際機関としては、国境なき医師団(MSF; Médecins sans frontières)、国際サッカー連盟(FIFA; Fédération internationale de football association)などがあります。

近年、東南アジアは大きな注目を集めています。生産の拠点などが、中国から東南アジアに流れています。そして、東南アジアの次に大きな経済成長が望める地域は、アフリカ諸国だと言われています。アフリカ諸国は、フランス語を公用語にしている国が数多く存在します。教育、インフラなどまだまだたくさんの問題を抱えていますが、資源も豊富であり、生産工場等の拠点を作る上での土地面積も十分です。近い将来、各産業の生産拠点がアフリカ諸国に移る可能性は大きいとされています。芸術、文化だけでなく、産業界におけるフランス語への需要は今後増加傾向にあると考えられるでしょう。