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エストニア語

言語の説明

エストニア、ラトビア、リトアニアの3つの国を合わせて、「バルト3国」といいます。そのいちばん北に位置するのがエストニアで、正式名称はエストニア共和国。そのエストニア共和国の公用語が、134万人の国民の8割強が話すエストニア語です。15パーセントの国民はロシア語を話します。歴史的にもロシアとの関わりが深い国・言語ではありますが、エストニア語は言語学的にはフィンランド語と同じウラル語族に属し、フィンランドをはじめとする北欧諸国とのつながりが深くあります。13世紀以降デンマークやドイツ騎士団に領有され、第二次世界大戦の前にソ連に一方的に併合されたりした歴史があり、ヨーロッパ諸国からさまざまな影響を受けています。ハンガリー語とも系統を同じくする、ドイツ語の影響が強いなど、ヨーロッパのあらゆる言語の要素を含んでいます。日本の約10分の1近い小さな国ではありますが北エストニア語と南エストニア語という方言があり、標準語は北エストニア語が元になっています。

言語を取り巻く環境

エストニアになじみのあるという方は少ないかもしれませんが、元力士の「把瑠都(バルト)」はエストニアの出身です。またSkypeを生んだ国でもあり、IT産業が盛んです。

エストニアは2004年から欧州連合(EU)に加盟しており、現在加盟している28ヶ国のうちのひとつです。EUでは言語について加盟各国の言語を尊重するという「多言語主義」を貫いています。EUの法令、重要な公文書、広報誌は24ヶ国語で作成されます。また欧州議会では同時通訳用のブースが設けられ、加盟各国の母語は等しく尊重されます。ヨーロッパ内では人やモノの移動がさかんなため、例えば食品の名称や成分は数ヶ国語で併記されていることが一般的です。こういった背景から、「エストニア語」ピンポイントの翻訳案件は数少ないものの、ヨーロッパ向けの文書・資料を「多言語化」「20ヶ国以上での併記化」する案件が発生しています。翻訳にともない、テキストのボリュームが非常に大きくなるため、イラスト入りの資料等ではレイアウトを考慮する必要がありますし、データ容量にも配慮する必要が出てきます。