トップ > 対応言語 > ギリシャ語

ギリシャ語

言語の説明

ギリシャ語はバルカン半島の最南端に位置するギリシャ共和国と東地中海に浮かぶキプロス共和国の公用語です。ギリシャやキプロス以外に暮らす話者も含めると、その数はおよそ1200万人です。古くはギリシャが文明の中心地として栄え、ギリシャ語が長らく東ローマ帝国の共通語として使われていたこともあり、地中海域を中心としたヨーロッパの様々な地域の言語の中に古典ギリシャ語由来の語彙を見つけることができます。

現代ギリシャ語は19世紀前半のギリシャ王国の成立以降、古くから使われている古典ギリシャ語を基に様々な経緯で発展しながら、21世紀の現在では口語に近いディモティキという規範がギリシャの正式な公用語として採用されています。

ギリシャ語では、アルファ (α) からオメガ (ω) まで24のギリシャ文字が使われています。どの字にも大文字と小文字が存在しますが、シグマ (Σ) には σ と ς の2種類の小文字があります。また ; は英語でセミコロンと呼ばれ前後の文を繋ぐ役割がありますが、ギリシャ語では疑問符 (英語のクエスチョンマーク) として使われています。文法面でも、名詞に3つの性と格変化もあり、動詞も人称や時制、相で活用するなど複雑な言語です。

言語を取り巻く環境

ギリシャ、キプロスはともにEU加盟国です。EUの加盟国に製品を出荷する場合は所定の様々なルールに則って適切な製品情報を提供しなくてはなりません。ギリシャ語に翻訳することも必要です。

ギリシャもキプロスも観光が主な産業となっています。観光以外にも、ギリシャでは地中海の幸に恵まれた食品加工業や古くからの海運・造船業、内陸部の鉱工業などが比較的盛んです。キプロスでは金融業がもう一つの柱となっています。