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英語(アメリカ)

言語の説明

英語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派中でも最大の分派である西ゲルマン語群に属します。そのため、同じ派に属するドイツ語、オランダ語、ルクセンブルク語、アフリカーンス語、イディッシュ語などの言語とは、語彙および文法で多くの共通点を持ちます。

英語は話者が世界に最も広く浸透したグローバル言語です。アメリカ、イギリス、カナダなどの有力国、さらに、オーストラリア、シンガポール、アイルランド、ニュージーランドなど、非常に多くの国や地域の母国語です。ネイティブスピーカーの人口でも、すべての言語の中で、中国語に次ぐ英語は2番目です。

また、英語圏の大学入学資格にかかわるTOEFL(Test of English as a Foreign Language)や、TOEIC(Test of English for International Communication)などの英語試験も需要が増しています。特に、TOEICは、日本国内では昇進の条件にTOEICのスコアが必要になる企業が増加を続けています。また、近年では社内の公用語をアメリカ英語にする日本の企業も出現しています。

アメリカ英語とイギリス英語では発音、綴り、文法、単語に違いが見られます。文法はアメリカ英語の方がよりシンプルと言えるかもしれません。また、単語は大きく異なる場合があるため注意が必要なこともあります。厳密な使い分けが必要なわけではありませんが、対象読者を考慮しどちらかに統一することが望ましいでしょう。

言語を取り巻く環境

今日では英語は、国際コミュニケーションのために不可欠な言語とされ、多くの注目を浴び、また特にアメリカ英語はビジネス上の大きな期待を背負っています。英語のネイティブ以外の話者数はさらに増加傾向にあり、ノンネイティブの国、地域での翻訳機会が注目を集めています。その中には急激な発展を遂げている中国、知識層の英語習得の加速が著しいインドなどが含まれます。

このような背景から、各種業界でも国際語としての英語に対する取り組みは盛んです。例えば、欧州航空宇宙防衛工業会が策定しているSTE(Simplified Technical English)という仕様があります。STEではノンネイティブにとってもわかりやすい技術英語を追求しています。複雑、あいまい、または複数の解釈が可能な単語や英語独特の表現を減らし、極力簡単な語彙を定義しています。さらに、箇条書きの推奨やシンプルな文法ルールを定義しています。STEに従って書かれたマニュアルを用いれば、たとえば航空機の整備現場で、数人の英語ノンネイティブの整備士たちが協力して整備を実施することができます。なお、STEにおいて準拠が推奨されているASD-STE100ではアメリカ英語の表記に従うことになっています。