トップ > 対応言語 > イタリア語

イタリア語

言語の説明

イタリア語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族のイタリック語派に属する言語です。同様の起源を持つフランス語とは特に似ていると言われています。「ドレミ」などの階名、演奏記号をはじめ、イタリア語から日本語にとり入れられた音楽用語は多くあります。政治分裂が長期に渡ったという歴史的経緯により、共通語である標準イタリア語に加え、多数の方言や少数民族の言語が存在しているのが大きな特徴です。そのような方言の中にはシチリア島のシチリア語、ナポリ周辺のナポリ語などは、方言というよりも、むしろ異なる言語といっても良いほど独自性の強いものもあります。

イタリア語の母語話者は6,100万人といわれ、そのほとんどがイタリアに住んでいます。イタリア国外ではスイスとサンマリノの公用語です。ローマの北西部に位置するバチカン市国では公用語はラテン語ですが、通常はイタリア語が話されています。またアフリカ大陸の北部や東部の一部でもイタリア語が普及しています。

言語を取り巻く環境

イタリアはユーロ圏では第3位、世界では第8位の経済大国で、ドイツと同様に中小企業の割合が高いことが特徴として挙げられます。イタリアは世界に名だたるイタリア料理や、数多くの有名ファッションブランドの存在から、コンシューマ向けの産業がクローズアップされることも多いですが、最大の輸出産業は機械産業です。中でも特殊な用途のための小型機械を得意としており、工作機械、木工用機械、包装機械、繊維機械、食品加工機械などでよく知られています。また、高級車と産業用大型車の部品に関しては高い技術レベルを持ち、専門性の高い家電製品、軍需用品などでも国際的な競争力を有しています。

イタリア語を公用語としている国は少ないこともあり、翻訳の需要はその他のメジャーな言語と比べて限られていると言えるかもしれません。それでも独自の技術や製品で人気を得る企業もあり、また日本とイタリアの文化交流という面からも、将来性が見込めると思われます。