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ベトナム語

言語の説明

ベトナム語は言語学的にはオーストロアジア語族のモン・クメール派に属する言語で、キン語や安南語とも呼ばれます。東南アジアの言語は一般的にインドの影響を受けていることが多いなか、中国の支配を受けていた歴史的経緯により例外的に中国語と漢字文化から強い影響を受けています。フランスの植民地化以降にはローマ字と補助記号からなる「クオック・グー」が普及し、1945年の独立以降はこれがベトナム語の正式な表記法となっています。

ベトナム語の話者数は7,000万人ほどといわれ、これはオーストロアジア語族の中ではクメール語を上回り最大となります。世界的に見ると母語話者数は15位に入ります。ベトナム国内の他、周辺諸国やアメリカ、フランスのベトナム系移民によって話されている言語です。

言語を取り巻く環境

ベトナムは近年では第二次、第三次産業が急成長し、中国に次ぐ「世界の工場」として注目されています。東南アジア諸国の中でも豊富な労働力を持つため、日本を含め先進国企業の多くが生産拠点としてベトナムを選んでいます。それに伴い、マニュアルなどの技術文書、社内資料、ベトナム政府及び関係機関との折衝や手続き等のためベトナム語の翻訳需要が高まっています。また、NEXT11やVISTAの一国にも数えられるなど、今後の経済成長が期待されている国であり、消費が活発になっていくにつれ幅広い製品分野の翻訳が見込まれると考えられます。ベトナム語は言語と文字が特殊なため、翻訳はベトナム語のネイティブに限られると考えて良いでしょう。