トップ > 対応言語 > ラトビア語

ラトビア語

言語の説明

ラトビア、エストニア、リトアニアの3つの国を合わせて、「バルト3国」といいます。その真ん中に位置するのがラトビアで、正式名称はラトビア共和国。国土の大部分が平原で、豊富な森林資源をもとにした林業が盛んです。そのラトビア共和国の公用語がラトビア語で、レット語と呼称されることもあります。ラトビアの人口は約200万人ですが、母語としてラトビア語を使用するのはそのうちの60パーセントほどです。40パーセント弱の国民はロシア語を使用し、その他、ラトガリア語、リヴォニア語も権利を保障されています。九州の1.76倍という小さな面積の国ですが、上記のように方言も多くあります。書き言葉の元となっているのは西ラトビアの言語です。ラトビア語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族のバルト語派に属し、隣国であるリトアニア語と近い関係にありますが、双方の言語同士では意志の疎通は図れないといわれます。

言語を取り巻く環境

ラトビアは2004年から欧州連合(EU)に加盟しており、現在加盟している28ヶ国のうちのひとつです。EUでは言語について加盟各国の言語を尊重するという「多言語主義」を貫いています。EUの法令、重要な公文書、広報誌は24ヶ国語で作成されます。また欧州議会では同時通訳用のブースが設けられ、加盟各国の母語は等しく尊重されます。ヨーロッパ内では人やモノの移動がさかんなため、例えば食品の名称や成分は数ヶ国語で併記されていることが一般的です。こういった背景から、「ラトビア語」ピンポイントの翻訳案件は数少ないものの、ヨーロッパ向けの文書・資料を「多言語化」「20ヶ国以上での併記化」する案件が発生しています。翻訳にともない、テキストのボリュームが非常に大きくなるため、イラスト入りの資料等ではレイアウトを考慮する必要があります。またデータ容量にも配慮する必要が出てきます。ラトビア共和国ではラトビア語のほか40パーセントの国民はロシア語を使用し、映画や広告でも広く使われています。ほか英語やドイツ語の普及率も高いマルチリンガルな国のため、海外企業の進出などがしやすい環境といえます。