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デンマーク語

言語の説明

デンマーク語はデンマーク王国の公用語です。話者人口はおよそ550~600万人程度ですが、デンマークの隣国ドイツの国境地域にも話者がいるほか、デンマーク語が広く学習されているアイスランドでも通用します。かつてはイングランドやスカンディナヴィア半島の大半を支配下に置くほどの広大な領土を持っていた時代もあり、その名残はデンマーク周辺地域の言語にも今なお見られます。

デンマーク語ではAからZのアルファベット26文字に加えてÆ, Ø, Å (æ, ø, å) の3文字を使います。文法的には英語と共通する点もありますが、名詞の性別や冠詞の種類、語順など異なる点もあります。「茹でたジャガイモを口の中に入れて喋っている」と形容されるほど難しい発音も特徴ですが、デンマークでは移民も含めて誰もがデンマーク語を学び日常的に使っています。

言語を取り巻く環境

世界で2番目に長い王室をいただくデンマークでは世界的な企業が様々な産業分野で生まれています。首都コペンハーゲン (「商人たちの港」という意味のKøpmannæhafnが語源) は古くから海の要衝であり、世界的な物流企業であるMærskの本社があります。ブロックのおもちゃでおなじみのLEGOもデンマークの企業です (社名はデンマーク語で「よく遊べ」という意味のLeg godt. から)。このほかにもRoyal Copenhagenの食器やRosendahlのデザイン、Carlsbergのビールなど日本でもその名を聞くデンマークの品々は少なくありません。また、デンマークが誇る風力発電や環境・エネルギー関連の産業技術も日本の社会や産業のあり方がこれから変化する中で関わりが深くなる可能性があります。

デンマークはEUに加盟していますが、EUの加盟国に製品を出荷する場合、所定の様々なルールに則って適切な製品情報を提供しなくてはなりません。製品情報をデンマーク語に翻訳することも必要です。また、マニュアルに限らず、デンマークの人や企業との関係が多岐にわたって深まれば、デンマーク語の文書を扱う機会や翻訳の需要もおのずから増えてくることでしょう。