マニュアル製作
Wordだって自動組版できるんです
XMLなどの構造化データを紙出力用に自動組版するというと、通常はPDFに出力することになるかと思います。しかしPDFだとそれを加工したり、そこから別の文書に流用したりといったことがしにくいというジレンマがあります。
かといってFrameMakerなど、一般的なビジネスの現場では馴染みのないデータ形式にされても困ってしまうでしょう。しかし弊社の技術ならばXMLなどをWordに自動組版することもできますので、構造化文書を使い慣れたWordで展開することが可能になるのです。
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課題
弊社のお客様で、海外から製品を輸入し国内に販売するお客様がいらっしゃいました。輸入した製品のマニュアルはSGML(XMLの前身となる構造化データ)で作成されており、それを日本語に翻訳して国内のエンドユーザーに提供する必要がありました。
もちろんSGMLのままではエンドユーザーは使えませんので、それをページレイアウトされた形で、つまり紙に出力できるフォーマットで提供する必要があります。そうなると普通はSGMLをPDFに自動組版するということになります。
しかしこのお客様の場合は、SGMLで改訂などの文書管理をしていく必要・メリットがない、日本語版での改訂はWordなど使い慣れたアプリケーションで行っていきたい、エンドユーザーもWordでの提供を望んでいる、などのご要望がありました。
解決策
そこで弊社では、SGMLを日本語に翻訳した後、それをWordに自動組版し、以後Wordで改訂していけるようにできるソリューションを提供しました。もちろんSGMLがXMLになってもこのソリューションは使えます。
これによってお客様は使い慣れたWordで改訂することができ、エンドユーザーへの提供や、別のフォーマットへの加工、別の文書への流用など、お客様が専門業者に依頼しなくても、自分達で自由に扱えるようになりました。
この事例のように、ソースがXMLなどの構造化データであっても、実際に使うのは一般的なビジネスの現場で、必ずしも構造化データを維持する必要がないというケースもあるかと思います。
そのような場合、無理に使い慣れない構造化文書のシステムやアプリケーションを導入して維持するよりも、Wordにしてしまったほうがお客様にとって使い勝手がよかったりします。
また、XMLをWordに自動変換できるということは、どのようなフォーマットにもできるということですから、たとえばエンドユーザーごとに異なるフォーマットで提供するなど、PDFの自動組版と同様の対応がWordでできるということでもあります。
まとめ
XMLなどの構造化文書はPDFにするしかないと思っていませんか? もしXMLがWordになるなら使い勝手がよくなり、文書の使い方に幅ができると思われる方、是非弊社のXML→Word自動組版ソリューションをお考えになってみてはいかがでしょうか。
(2019.07.01)