防衛技術文書製作
改訂履歴の見られる電子マニュアルはいかがですか?
従来の印刷されたマニュアルを電子化すると、検索性が向上するなど、印刷物にはないメリットが生まれます。しかし検索性だけではなく、そのマニュアルの使われ方によって便利な機能というものは色々変わってくるはずです。
たとえば改訂頻度の高い文書や、改訂内容の確認が重要な文書などでは、改訂による変更点を簡単かつ素早く確認できる機能を持たせると利便性が向上します。そのように弊社では、目的や用途に応じて、最適な電子マニュアルを提供することができます。
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課題
弊社のお客様で、パーツカタログを電子化した事例がございます。これは実際に整備する現場で、必要な部品情報に素早くアクセスできるようにしたい、というご要望に応えて作成したものです。当初は以下の機能を持った電子マニュアルとなりました
- 組立図と部品表の連動(ハイライト、該当箇所へのジャンプ)
- 組立図の拡大・縮小表示
- 詳細図へのジャンプ
- 同じ部品番号を持つ箇所へのジャンプ
- 関連組立図へのジャンプ
- 仕様書
- 製造者情報のポップアップ表示
- 適用機種別の絞り込み表示
- 印刷用PDFの表示
- 文字列検索
この電子マニュアルはCDで配布されるものでしたが、この改訂版を作ることになったとき、前の版からどのように変更されたかを見比べるのが面倒という話になりました。前の版と今の版を両方開いて該当箇所を目視で探さなければならないからです。
解決策
そこで、前の版を引っぱり出さなくても、今の版だけで改訂前の情報を簡単かつ素早く見られるようにしたらどうかと提案したところ、それはいいという話になり、実装することになりました。具体的には以下のような機能です。
- 部品表の改訂箇所に、改訂線と色によるマーキングを施し、改訂線をクリックすることで、現在の行のすぐ下に改訂前の行を表示して、見比べられる機能
- 改訂のあった組立図に改訂線を付け、改訂線をクリックすることで、現在の図と改訂前の図を左右に並べて表示し、見比べられる機能
- 改訂箇所の一覧を表示し、そこから該当箇所へジャンプできる機能
これによって改訂前と後の情報を素早く確認できるようになり、お客様の利便性が向上しました。そしてこうした電子マニュアルならではの利便性がユーザーに認められるようになり、印刷物を廃止してもいいのではないかという話に進展しました。
まとめ
電子マニュアルと一口にいっても、アイデアによってその利便性は大きく変わってきます。せっかく電子化するならば、ユーザーにとって本当に便利なものにしたいと思いませんか? 弊社の電子マニュアルソリューションは、そのための強い味方になれるでしょう。
(2019.07.01)